行列式

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 仮に (1) における行列 A が正方行列なら, A に対して下記に示すある数を関連付けられます.

\displaystyle \Delta = \left| \begin{array}{cccc} a_{11} & a_{12} & \cdots & a_{an} \\  a_{21} & a_{22} & \cdots & a_{2n} \\  \cdots & \cdots & \cdots & \cdots \\  a_{n1} & a_{n2} & \cdots & a_{nn} \end{array} \right|\cdots (9)

これは n次A行列式 と呼び, det(A) と記述します.行列式の値を定義するために次の概念を導入しましょう.

1. 小行列式

\Delta の任意の要素 a_{jk} がある時, j 番目の行および k 番目の列の全要素を除去して得られた (n – 1) 次の新しい行列式を関連付け,これを a_{jk} の小行列式と呼びます.

2. 余因子

 仮に a_{jk} の小行列式に (-1)^{j+k} を乗算するなら,それらの対応する余因子による任意の行(または列)における要素の結果は ラプラス展開 と呼びます.記法では

\displaystyle \det{A} = \sum^{n}_{k=1}a_{jk}A_{jk} \cdots (10)

 この値は用いられる行または列によらず独立です.

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投稿者: admin

趣味:写真撮影とデータベース. カメラ:TOYO FIELD, Hasselblad 500C/M, Leica M6. SQL Server 2008 R2, MySQL, Microsoft Access.

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